
「無用の用」とは、一見すると役に立たないように思えるものが、実は非常に重要な役割や価値を持っているという意味の言葉だ。部屋を例にとると戸や窓をくり抜いて部屋を作るが、部屋の内部の「何もない空間」があるからこそ、人が出入りし、居住する場所としての役割を果たすのだ。わたしはこうした思想に大きく影響されているのだ。日本人は時として行間を読み、合いの手の「間」をよむ。表現しない事、相手との距離感「間」で多くのことを語り、心を惹きつけるのだ。日本人にとってこの「間」というものは、「無」という意味ではない。この空間で「かすかな」光を放ちながら、語らずしていかに日本人としてのアイデンティを表現できるかが私のテーマだ。
作品展示
豊田市小原会場 松月寺 小原稲荷
10/5(日)から11/16(日)の土曜日・日曜日・祝日
10:00から16:00
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